12月6日(土)に鹿児島市において、県人権作文コンテストの表彰式がありました。
2年生の壱崎結心さんが「鹿児島県教育委員会賞」を受賞しました。作文内容は、友達の自分らしさについて述べながら、自らの心情の揺れについてもふれたとても素晴らしいものでした。(以下、講評です。)今回の人権作文コンテストの受賞作の中には、ジェンダーの問題について触れた作文がいくつもありましたが、その中でも壱崎さんの作文では、「男らしさ」「女らしさ」の押しつけはよくないというテーマを扱っているだけでなく、ジェンダーの問題に実際に触れたときの壱崎さんの心の揺れが表現されていて、読者にとってより解像度の高いものとなっていました。友達が、「かわいい」よりも「かっこいい」を好んでいるために、「女の子なのに変だよ」と言われた。これに対して、壱崎さんは「どうして、かなちゃんと距離を作っているの?みんなで仲良くしようよ。」と言ってみようと思ったけれども、他方で、その発言がかえって友達を傷つけてしまうのではないか、私が善意と思っているこの言葉が、かなちゃん自身が気付いていない何かの距離を感じさせるきっかけになってしまうのではないかと考えて何も言えなかった、というこのエピソードだけでも、壱崎さんの繊細な心の内を垣間見ることができました。かなちゃんの人権を尊重すると一言で言っても、どのように尊重してほしいとか、人によって異なる場合があります。逡巡しながら相手の心にそっと寄り添い続けることが、日々の生活の中で互いの人権を尊重することにつながるということを改めて考えさせられました。
壱崎さん、おめでとうございました。







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